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銀河の果て-Galaxy-

色々な妄想が詰まった、『腐女子』が書く萌えを叫ぶ場所です。 擬人化(ポケモン・メダロット・カービィ)中心で、最近はカードワースの創作もやってます。

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強さの意味

こんばんは、結局これだけの間が空いてしまった…(;´・ω・)
ツイッターやらカードワースのシナリオ上げてるわ色々やってました←

あ、一応シナリオうpろだのURL貼っておきますね。
⇒ 「初心者のシナリオ置き所」

今のところ、自宿メンバーのスキル販売している店シナリオ『月花豹刃』と、
心の闇と心の花を組み合わせたスキル販売の店シナリオ『闇に宿りし花』があります。
よろしければ覗いてみてくださいね(*^▽^*)


追記からSSですー。トランプ型の子達の話です。
出てくるのは(喋るのは)主に女子組(エースとクイーン)です。 強さの基準・意味とは、なお話です。

※なお、このお話は拙宅のトランプ型過去編(番外編含む)のものを前提として書いております。
先に読んでくださっていると、お話の内容がより分かりやすくなるかもしれません。
それではどうぞ。



===================

月の海の基地内部、その中の、エースの一室にて。

「おかしくないですか?」

ある日クイーンがエースにそう零した。
聞きたいことがあるからとクイーンがエースの部屋を訪ねたのだ。

「何がだい?」

寝床で寝転がっていた身体を起こし、エースは聞き返した。
クイーンの表情は何だか複雑なものになっている。

「いえ、その…。気になることがありまして…。
エース様もジャッカル様も、お強いでしょう? 私はお二人に比べたら力自体は低いですし…」

「? 何が言いたいの?」

言い淀むクイーンに、エースは顔を近づけて尋ねる。

「えっと、その…キング様も私と同じようにあまり戦闘に特化した方ではないですよね?
ですがその…エース様もジャッカル様も、キング様の方が強いと仰るものですから気になって…」

「…君はキングは弱いとでも思っているのかい?」

「い!?いえ!決してそのようなことは…!」

エースの隠す気のない殺気にクイーンは咄嗟に訂正する。

「そういう事ではなくてですね…えーっと、キング様には性能の強さ以外にも、何かあるのかと思いまして…」

「………」

要するにクイーンが言いたいのは、何故キングがエースやジャッカルと同等の位置にいるのか
ということなのだろう。
性能の強さで言えば確かに、キングよりもエースとジャッカルの方が上なのは間違いない。
だがそれ以外の事でこの二人をキングが上回っている部分があるのではないか。
そう思ってエースに聞きに来たのだろう。

「…キングが居なきゃ、僕等はこうして集まれなかったよ」

「え…?」

殺気を引っ込めて話し出すエース。
クイーンは若干逸らしていた顔をエースの方へと向き直す。

「キングは優しいんだ。兵器や化け物なんて呼ばれるに等しい力を持っているのに。
あの子に会うまで、暴挙を働いていた僕等にも。…人間にもね。

あの子が止めなければ、話してくれなければ、僕等は世界を壊していた。
…そしてあの時の君を、僕が止める事は無かったと思うよ。」

「…!」

「僕やジャッカルを止めてくれたのはキングなんだ。
そうでなければきっとこうして此処にはいなかった。
居たとしてもきっと、今のように友好的なものではなかったかもしれない。」

「…優しさ……」

まだ少し納得がいかないのか、クイーンは少し考え込んだ表情になる。
それを見たのか見ていないのか、エースは話を続けた。

「…でもね、優しいって事はその分、内に嫌なことを抱え込んじゃうんだよ。
自分からは言わないで、溜めてしまうんだ。迷惑を掛けないようにって。」

「? どういう事ですか?」

一つ息を吐いて、エースは再び語り出す。

「君に会う前のとある街でね、キングは人間の少年に出会ったの。片目の無い少年にね。」

「片目が無い?誰かが食べたんですか?」

当然のように食べた事前提で話すクイーンに、エースはすぐさま訂正を入れる。

「いやかつての君じゃないんだから違うって。
そうじゃなくて、生まれてすぐに抉られて売られたらしいんだよ、実の母親に。」

「え…?」

「その女は金持ちな家だったらしくてね、自分が上でないと嫌がるんだ。
その上その街の人々を騙して殺し、臓器とかを売買していたって言うんだ。
それが例え自分の子だろうと、自分を愛した人間であろうとね。見境無しなの。」

「……」

「それら知ってしまってね。何とかしようと思ったんだよキングは。
出会った少年がソイツに売られないようにしたかったっだ。でも、間に合わなかった。

少年の方は自分を引き取る相手が実の母親だと知らないまま殺された。
少年が引き取り手の大人にと用意したプレゼントすら壊されて。

それらを目にした上に、その母親とやらが少年を貶すような事を言ったものだから
あの子は周りが見えなくなるほど怒って、暴れた。女の護衛達なんて一瞬で消し散らした。
その母親とやらも殺しかけた。少年と同じように、片目を抉って捨てた。」

「…キング様でも、そんな事になるんですね……」

「僕等だって感情はあるさ。キングはその時にはもう抑えきれなくなったんだろうね。
僕が止めに入らなければ女はキングに殺されていた。まあその後ジャッカルに始末されたけどねその女は。」

溜息を一つ吐き、困った顔で笑いながらエースは話を続ける。

「…力があっても、優しさだけでも、どうにもならない事に泣いたんだ。 あの子は…本当に優しいから」

ああそれと、とエースは少し表情を変える。

「もしあの事件が無かったら、きっと君にその怒りの矛先は向いていたと思うよクイーン」

「え…!?な、何でですの……?」

驚くクイーンにエースは続ける。

「君、僕等に会った時言ったじゃない?
”人間の決めた定義にあれこれ悩んだり悔やんだりなんて無駄な事なんです”って。」

「い、言いましたけどそれが一体…?」

「キングは人間に触れて生きてきた子だからね、僕等よりも人に近い考えや感情を持っているんだ。
だからさっきの少年の事で本気で悩んだり、悔しがったり、泣いたりしたんだ。僕等には無いものだ。

だからさ、そんな事を言えば、今まで抱えてきたものが爆発しちゃうかもしれなかった…分かるよね?」

「……ッ!」

クイーンの背筋を冷たい何かが這い登る。
その少年との出会い、そして事件が無ければ自分がどうなっていたのかを想像した。
先ほどのエースの言葉を借りるなら”今のように友好的でない”ものになっていたかもしれないし、
最悪の場合、自分が此処にいないのではないかとまで考えてしまっていた。

「フフ、冗談だよ。間違ってもキングは仲間にそんな事はしないさ。ある程度お仕置きはされるだろうけど。」

「…冗談に聞こえませんわ。」

血の気が引いたような表情で苦笑いするクイーン。それを見てエースはカラカラと笑う。

「ハハハ、でもまあこれで分かったでしょ? あの子の、キングの強さ。」

「そうですわね…嫌というほどに。」

「そういう事。データ上だけでは測れないものの強さがあるって事だよ。
強さは、力だけのものじゃないし、見えるだけのものじゃないんだ。」

「見えない強さ、ですか……。」

「それが無かった僕とジャッカルだったから、あの子に付いていこうと決めた。
そして支えようって決めたんだ。誰よりも強く、優しいあの子の事をね。」

エースは先ほどの笑みとは違う、微笑みのような慈愛の色をした瞳と笑みを浮かべる。
それは、今の言葉が心からの、真意からの言葉なのだと、分かる表情だった。

「……ありがとうございますわ、エース様。」

それを見たクイーンは静かに立ち上がり、エースへと深く一礼した。
そして顔を上げた彼女も、フッと微笑んで、黙ってエースの部屋を出て行った。

「…どんな事があっても、僕等はずっと、一緒だよ。」

エースはそう呟いて、再び部屋の寝床に寝転がった。




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