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銀河の果て-Galaxy-

色々な妄想が詰まった、『腐女子』が書く萌えを叫ぶ場所です。 擬人化(ポケモン・メダロット・カービィ)中心で、最近はカードワースの創作もやってます。

エースがメインといえるか謎のSSです(ぇ

えー……前の記事で言っていたエースのSS?です。。
エースがメインというより、ホームシックの性能の説明みたいな感じです。
最後に少しジャッカルが出てます。いずれは彼メインの話も書く予定なので、性能の説明等は省いています。

ホームシックってこう…精神やメダル自身に直接攻撃して内部から破壊する感じかなー…と思ってこんな感じになりました。
色々と妄想も入り混じったり、文章がおかしかったりしますが読んでいただければ幸いです←

それでは追記からどうぞです↓↓


===========

―逃れられぬ恐怖の輪廻―



 「此処からはもう逃げられない――」

優しく甘い、そして残酷な声色を聴いたのはいつだったろうか。
自分はいつの間にか暗く先の見えない世界に立っていた。

何故だろう、この光景を自分は何回も見たことある気がする……。
……思い出せ、自分は最初から此処でない場所にいたはずだ……。

―――……自分はとある場所に潜入していた。主(あるじ)の命令で。

『その場所には人類が未だ到達出来ない程に発達した技術が溢れている。それを盗み出せ』

…確かそう命令されていた。だから来た。 勿論、容易ではなかったが何とか辿り着いた。
(…月の中というだけで驚愕だが、空気が存在していること、海が存在していることに驚きを隠せない自分がいた)

確かに主の言う通り、そこには見慣れぬ技術や設備が大量に保存されていた。
テレポート装置に、如何なる物でも作り出せる機械……そんなものがゴロゴロとあるのだ…。

周りの仲間も感嘆の声を上げていた。そして同時にそのデータに侵入、コピーし入手しようと自分も含めた全員が取り掛かった。

 ……いや、取り掛かろうとした。

取り掛かろうとしたその直後、目の前に有ったテレポート装置から光が放たれた。
一瞬であったがその光は視覚機能を遮る程に、強力な光を放った。
光が放ち終わるとそこには、1体の女性型メダロットが笑みを浮かべて立っていた。

「やあ、君たち。此処には一体何の御用かな?」

気さくな笑顔と口調で語りかけてくる。 コイツは一体何者なのだろうか…?
一歩、また一歩とそのメダロットが我々の前に歩み寄る。何だろうか、この不気味さは…?
主から聞かされていたのはデータを盗む事だけだが…確か他にも言っていた気がする……。
何であったろうか…確か――――…

 ―――そこに住むメダロット達には気を付けろ―――――


『………!!』

全員が主のその言葉を思い出したと同時に、目の前のメダロットは不敵な笑みを浮かべた。

同時に、彼女の装甲が外れてその艶やかな肢体が露わになり、肩からはコードが伸びていく。
恐らく、メダチェンジだろう。 月の国に居た、似たような型のメダロットを思い出し、焦りを抑える。
この型はT-TJOの『ファーストエース』だ。 能力は把握しているので問題は無いだろう。
そう思いながら、攻撃パーツを構えた。

「――悪いけど、僕は“普通”じゃないから、無駄だよ―――」

そう言ったのと同時に、周りの仲間にコードを絡ませていく。それも頭を中心に。
自分の知っている能力ではないのか? 密かに焦りが出始める。迂闊に手が出せない…。
彼女は妖艶にも見える楽しそうな子供の笑顔を浮かべて、何かを呟いている。

彼女が呟いてしばらくして、仲間の様子がおかしくなる。
恐怖に震え、泣き叫ぶ。仲間割れすら起こってしまっている……何なんだこの状態は…!?
仲間が次々に恐怖に倒れ行く…そして、彼女はこちらに視線をゆっくりと移す。

――次はお前だ。 そんな視線を送りながら宙を浮遊し近づいてくる。

逃げようとした、が思うように体が動かない。動く命令を出しているのに動けない…。
今までに無かった事態が立て続けに起き、パニック状態になる。

「無駄だって言ったでしょ」

いつの間にか彼女が自分のほんの数センチと言った所まで迫っていた。
その彼女の表情は子供のように無邪気で、そしてそれ故の残酷さを含んでいるような笑みを浮かべている。
艶やかな肢体を態とらしくくねらせる。彼女の手が自分の頬の部分に触れる。

「捕まえた、もう君は生きて帰れない」

甘い声で突き刺さるように囁かれた。彼女の肩から伸びるコードが頭を覆っていく。
もう自分は動けなかった。周りの仲間の異常すら、目の前のメダロットの脅威で埋め尽くされた。

「もう君は、此処から逃げられないよ―――」

囁かれたその言葉は甘く優しく、そして残酷に響いた―――……




…そうだ、それが確か最後に見た光景だった。
だが今居る場所は先程まで居た場所とは打って変わって暗く自分以外何もない場所……
あのメダロットの能力なのか?自分には分からなかった。
いくら歩いても先が見えない。或いは進んでいるつもりのだけで動けていないのかもしれない。

状況を理解しようとすればするほど分からなくなっていく。
此処は何処なのか、そして今自分の中に流れているこの恐怖は一体何なのか、全く分からない…。

(逃げられない…一体どういう意味なんだ……?)

得体のしれない恐怖で全身が震える。 まるでこれから起こる出来事に怯えるように。

「此処に来るということ自体が自殺行為なんだよ」

あのメダロットの声だ。自分以外居ないはずなのに、声がする。
気配は感じない。それなのに声がする。余計に恐怖が募っていく。

「君たちは此処で終わるのさ。 元の場所に戻れない」

メダルに直接響いてくる声、支配されるかのように全身に響いていく。

何処にいる!? 姿を見せろ!! 何故自分はこんな所にいる!?

恐怖を振るい落とすように俯いていた顔を上げ、声を張り上げる。

「こんな所? 今君が居る場所はさっきまで居た所と同じだよ?」

不思議そうに、しかし楽しそうな声で答える。
同じ場所…? そんなはずはない! 先程までの様々な設備や技術、仲間の姿は何処にもないのだから。

「理解出来なくたっていいじゃないか」

声が近くなった。声のした方を振り返るとそこにあのメダロットが居た。
浮遊しながら手と足を組んで座るようにしてこちらを笑顔で見つめている。

「理解してもしなくても、どの道君は…君たちは此処から逃げられない。終わるのさ」

そう言って彼女が宙から取り出したのは、死神が持つような大鎌。
その大鎌には何度も使い込まれたかのように赤いモノが付着し、染みついている。

「君たちは逃げられない。同じ恐怖を何度も何度も繰り返しながら、壊れていくんだから」

同じ……恐怖……? 繰り返し……? 彼女の言っている事が理解できない。

理解できない現状と、理解できない言動…次々に押し寄せてくる事態に回路が混乱する。

「君は何度死ねば、壊れてくれるかな?」

彼女が言うと同時に彼女の持つ大鎌の鋭利な尖端が自分の頭上に翳された――――


―――ああ、そうだ。 
これは何度も見た。自分の死ぬ直前にいつも思い出す。
自分はこの大鎌で壊される。恐らく、メダルごと。何もかもが無くなる程にバラバラに。
これを繰り返す。先程までの恐怖や自分の言動も、同じように繰り返される。


まるで道化を演じるかのように―――――


「次に会う君は何を見せてくれるかな――?」

最後に聴こえたその声と彼女の姿は、奇しくも一番美しく残酷に映った―――……




 「…今回は結構派手にやったみたいだね……」

大剣を持った別のメダロットが呆れたように呟く。あのメダロットはもう居なかった。
彼の目の前に広がる光景は、普通のものではなかった。
疑心暗鬼になり仲間同士で傷つけ合う者もいれば、恐怖で固まり動けない者…そんな光景が広がっていたのだ。

「…まあ、こちらとしては“掃除”が楽だからいいけどね」

だがそんな異常な光景も彼にとって日常的なものなのか、冷静な表情を変えない。
溜め息を一つ吐き、大剣を構える。
それに反応して彼の方に顔を向ける者達が数名居た。が、彼はそんな事を気にしてはいない。

「毎回毎回懲りずによく来るものだね…逆に感心するよ」

大剣を構える。 繰り返される恐怖を思い出したのか、その場にいた者全員が恐怖の色に染まり、背を向けて逃げ惑う。
静かに、しかし素早く“掃除”対象者達の背を捉えた。

「僕に背を見せるなんて、それこそ自殺行為だよ」




その言葉を最期に、彼等の意識と回路は完全に途切れた――――。






===============

途中で視点が変わるようなことをしようとした結果がこれだよ!←
一応最後の部分の視点は三人称視点となってます。(途中まではとあるメダロットの視点)

話としては、主(あるじ)からの命令でエース達の居るあの本拠地(UFO?)に関するデータ等を入手する数体のメダロット達が侵入したところをエースに精神崩壊させられて、最後にジャッカルが切り刻んで終了…とざっと噛み砕いて言うとこんな感じです。
最後の部分以外の視点はこの数体のメダロットの内の一体です。何の機体かは考えてませんのでお好きな機体を当てはめてください。
…この数体のメダロットの主人は同じメダロットの月の国の帝王か、その国に潜んでいるあの博士か……
或いはどちらでもないかもしれません。 ご想像にお任せいたします。

ホームシックの説明というか、最初にも書きましたが内側から破壊していく感じではないかと思っております。
そのメダルに潜んでいるトラウマを抉り出して映像化して見せたり
ここで書いたように、死の恐怖を何度も何度も再生して現実世界での恐怖を刻み込んでいくとか…
メダルによって記憶は違うので、それぞれに別の映像を見せて精神を壊して、疑心暗鬼にさせたりするんじゃないかと……
そうでなくても不安になって仕方なくなって命令を無視?して戻っていくんじゃないいのか…と

恐怖度=ダメージ とか何でしょうかね……?

……上手く説明できないのがもどかしいというか、本当説明下手ですいません><;

取りあえず、ホームシックくらったらニート化するとかじゃなく、何らかの恐怖による不安から戻ってくるんじゃないかと思うわけです。
まああくまで上に書いてあるのは私の推察…もとい妄想も混ざっているので本当の所は謎のままです。


こんな妄想も入り混じったお話しを此処まで読んでいただきありがとうございました。 お疲れ様でした。
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